ブログ Blog

機械翻訳が間違えるのは人間のせい?

“機械翻訳がバカなのではなく、そう言う人の言葉の使い方に問題がある”

これは著名な情報学者の言葉です。
機械翻訳は誤訳が多いというのは、そもそも元の文の構造が間違っていたり、曖昧な単語を使っていたり、文脈に依存する言葉や表現を多用することが原因だ、と言っているのです。

実は、機械翻訳が間違える原因のほとんどは、人間が入れる文章が正しくないからなのです。係り受けを明確にして、曖昧性を排除した正しい文章を入れると、機械翻訳は間違えることなく、正しい訳文を出します。大事なのは、機械翻訳が間違える余地を与えないということ。機械翻訳のクセを把握し、間違えないように誘導してあげる必要があります。

機械翻訳を意識して文章を書く時代?

研究者は多くの論文を書きますが、最近の一流の研究者は自分の論文が機械翻訳されることを意識し、機械翻訳しやすい文章を書くようになっているといいます。むしろ、機械翻訳しやすい文章の方が、分かりやすい、良い文章になるということです。5W1Hをしっかり書くことで、明確で分かりやすい文章になるだけでなく、正確な翻訳にもつながるのです。全ての分野において機械翻訳を意識して文章を書くのが、そのうち主流になるかもしれませんね。

シンプルで正しい文章を書く

機械翻訳への過信は危険です。小さな誤訳が大問題につながったり、ビジネスで使用する場合は信用問題に発展したりと、それまで培ってきた信頼を一瞬で損なう可能性も潜んでいます。だからこそ、行間を読めない機械翻訳のために、シンプルで正しい文章を書く。これは機械翻訳をうまく使いこなす上での第一歩。そして、処理する前にひと手間を加える「プリエディット」と呼ばれる編集を行い、人間が関わることで、さらに精度を上げていきます。

圧倒的なスピードで処理を行う機械翻訳。人による作業に時間と労力をかけ過ぎていては本末転倒になります。あまり手間をかけずに、機械翻訳のメリットを最大限享受したいですね。

 

参考:自動翻訳大全(坂西 優/山田 優 共著)

お問合せ・資料請求 Contact us

まずはお試しください!
30日間無料トライアル実施中!!

まずは無料トライアルでお試しください。導入しようかお悩みの方でも、今なら30日間しっかり試して、じっくり検討することができます。その他のお問合せや資料請求も、お気軽にお声がけください。

トライアル実施中